
Premiere Proで「カット・分割・削除・並べ替え」ができれば、タイムライン編集の8割は片付きます。本記事は初心者向けに、実際の操作手順・ショートカット・よくある失敗とその回避法をスクリーンショット例とともにやさしくまとめた「使える」ガイドです。
目次
- クリップ編集とは?まず押さえる基本
- 基本操作(選択・移動・分割・削除)
- 並べ替え・トリムのコツ
- 作業を速くするショートカット一覧
- よくあるトラブルと対処法
- 効率化テクニック(サブシーケンス・マーカー等)
- FAQ(よくある質問)
- まとめ
クリップ編集とは?まず押さえる基本
「クリップ編集」とは、タイムライン上で映像・音声クリップを切ったり並べ替えたりして、作品の流れを作る作業です。Premiere Proでは複数トラックの扱いやリンク(音声と映像の結びつき)など、意外とつまずきポイントが多いのでここで基礎を押さえます。
- クリップ選択:クリックで選択、Shiftで複数選択、Alt(Option)で複製しながらドラッグ。
- ツール:Selection(V)・Razor(C)・Track Select(A)などを使い分ける。
- リンク:映像と音声が一体になっているクリップはリンクされた状態。解除して個別編集も可能。
基本操作をマスターしよう(カット・分割・削除)
1) クリップの選択と移動
タイムラインでクリップをクリックして選択し、ドラッグで左右に移動します。複数のクリップを動かしたいときは Shift を押して選択。また、Track Select Forward Tool(A)で以降を一括選択できます。
2) クリップの分割(カット) — Razorツール(C)
分割は Razorツール(C) を使います。タイムライン上で分割したい位置をクリックしてください。
- ショートカットでツールを切り替える:
Cを押す。 - クリップ上でクリックして分割。
- 分割後、不要な部分を
Deleteまたは Ripple Delete で削除。
Tip:分割は戻せる(Ctrl/Cmd + Z)ので、迷ったら分割して試してみると編集が進みます。
3) 削除と空白の処理(Delete vs Ripple Delete)
通常の Delete はクリップを消して空白(ギャップ)を残します。対して Ripple Delete は空白を自動で詰めます。
操作例:
- 選択 → 右クリック → Ripple Delete
- ショートカット:環境による(Windowsでは
Shift + Delete等)ため自分の環境で確認してください。
4) クリップの複製と挿入
Alt(Option)を押しながらドラッグするとクリップの複製ができます。片手で動作を行いながら複製できるので、カットのバリエーションを作る際に便利です。
並べ替え・トリムのコツ(自然なつながりを作る)
スナップ(S)を活用する
スナップを有効にすると、クリップが他のクリップや再生ヘッドにぴったり吸着します。微調整が楽になります。
トリムモードで微調整(TTK)
トリムモード(T)では、イン点・アウト点をフレーム単位で詰めたり伸ばしたりできます。カットの「つながり」を自然にするために重宝します。
リンク解除で個別編集
映像と音声がリンクされていると同時に移動します。音声だけズレを直したい場合は、クリップを右クリック → Unlink で解除しましょう。
トラックのロック・ターゲティング
誤って別トラックを動かさないよう、必要なトラックはロックしておきます。ターゲットトラック(V1,V2など)を意識して挿入操作を行うと安全です。
作業を劇的に速くするショートカット一覧(厳選)
| 操作 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 選択ツール | V | V |
| Razor(分割) | C | C |
| スナップのON/OFF | S | S |
| 再生/停止 | Space | Space |
| Ripple Delete | Shift + Delete (環境依存) | Shift + Delete (環境依存) |
| リンク解除 / リンク | Ctrl+L | Cmd+L |
| 戻る(Undo) | Ctrl+Z | Cmd+Z |
※ キーボードショートカットは環境設定でカスタマイズ可能です。頻繁に使う操作は自分用に割り当てると作業効率が大幅に向上します。
よくあるトラブルとチェックリスト(即効で直せる対処法)
① クリップが選択できない・動かない
- → トラックがロックされていないか確認(ロックアイコン)。
- → クリップが別トラックにある(ターゲティングを確認)。
- → クリップがグループ化されている場合はグループ解除を試す。
② 削除しても空白が残る(期待通り詰められない)
- → Ripple Delete を使っているか確認。右クリックメニューで実行可能。
- → 編集ターゲット(V1等)が誤っていると詰められないことがある。
③ 分割しても音声が一緒に切れてしまう
→ これは映像と音声がリンクされているため。不要なら Unlink(Ctrl/Cmd+L)で解除してから分割・移動する。
④ 編集中に突然動作が遅くなった
- → キャッシュ(メディアキャッシュ)をクリアする。
- → プレビュー解像度を 1/2 や 1/4 に下げる。
- → 不要なトラックをオフにする(ミュート・非表示)。
効率化テクニック(すぐ真似できる実践ワザ)
サブシーケンスを活用する
大きなプロジェクトはサブシーケンスで細分化。細かい編集はサブシーケンス内で完結させ、最終的にマスターシーケンスへ組み込むと管理が楽になります。
マーカーで編集ポイントを管理
クリップやタイムライン上にマーカー(M)を打っておくと、カット位置や重要ポイントの把握が簡単に。
プリセットの活用
よく使うトランジションやエフェクトはプリセット登録しておくと時間短縮になります。
自動保存とバージョン管理
大きな編集をする前に「別名で保存」してバージョンを残す習慣を。誤操作で元に戻せないケースを避けられます。
FAQ(よくある質問)
Q:分割した後、元に戻す最短の方法は?
A:Ctrl/Cmd + Z で直前の操作を取り消せます。複数回戻したい場合は何度でも実行可能です。
Q:Delete と Backspace の違いは?
A:基本的には環境依存ですが、一般的に Delete が選択クリップの削除、RippleDelete は空白を詰める操作です。Backspace は別操作に割り当てられていることがあります。
Q:複数トラックの編集を安全に行うコツは?
A:必要なトラック以外はロック、使用中のトラックをビジュアルで把握、サブシーケンスで作業を分ける。これだけで事故を大幅に減らせます。
まとめ:まずはこの3つを覚えよう
- 分割は Razor(C)、削除は Ripple Delete(空白詰め)を使い分ける。
- スナップ(S)とショートカットを使って作業速度を上げる。
- トラックロックとリンク解除で誤操作を防ぐ。
まずはこの3つを押さえれば、タイムライン編集の7〜8割はスムーズになります。あとは実際に手を動かして「体で覚える」ことが最短の上達法です。
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Premiere Proのクリップ編集は、基本操作さえおさえればスムーズに進められるようになります。
また、よくあるトラブルも事前に知っておくことで、無駄な時間を減らすことができます。
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